毎回同じところが痛む方や、
スポーツで繰り返し同じところが痛くなったり、ケガしたりする方は多いです。
私たちは長い期間をかけて、
姿勢や動き(身体の使い方)を身につけます。
長い期間をかけて、
様々な環境の中でつくりあげられたものです。
もちろん、
本来の人間の身体のつくりの左右差や
利き手、利き足、利き目の影響も受けますし、
ケガや精神的ストレス等も大きく影響してきます。
そういった身体の使い方などは全てが「正しい」「誤り」と
きっぱり分ける事は難しいかもしれません。
考えられるのは、
「この様な動きも出来る」し、「こんな動きも出来る」など
多様性が大事だという事です。
「これしか出来ない」「この動きしか出来ない」状態では、
身体に負担をかけていく可能性が高くなります。
ましてや身体の構造に負担をかける様な姿勢や、身体の使い方だと、
少しずつ身体が悲鳴をあげるようになってきます。
このような状態はすでに脳・神経、筋肉は誤ったパターン、癖を普通の状態だと
学習・認識しているので、いくら痛み止めや受け身の整体を受けただけでは、
その時の痛みなどは無くなったり、軽減したりするかもしれませんが、
「誤ったパターン、癖」はそのままの状態です。
そこを変えていく必要もあります。
長い年月をかけてできた身体の癖は、
すぐに治るものではありません。
(独特の箸の持ち方をしている人が、
1〜2回いわゆる正しい箸の持ち方を練習したからすぐにそれが身に付くというわけにはいきません)
しかし、それを少しずつ変えていく事が新しいパターン、
身体の認識をつくりあげていくためには必要な事なのではないかと思います。
もちろん、過去のケガや何らかの原因により、
筋膜が硬くなる(高密度化)事によって、以前ケガした場所でなく他の部位で症状が、
出てくる事も多いので、そういった問題がある場合、そちらを先に解消しておく必要もあります。